いつでも行ける

4月27日 (月)

バイト出勤。私にできる仕事は、掃除と酒を作ることと、お酒を飲むこと。キッチンにたって料理はできない。

ステイホームの時期、お客様が来ない。ひたすらに置物になっている。ストレスフリーな置物になっている。ただ時間が過ぎるのを待っている。ステイホームって日本語にしたら引きこもりだろうか。

7月5日（日）雨のちくもり

暇すぎる。

今が人生の中で一番つまらないと思って、隣街の美術館へいく電車の中で泣いた。

ひさしぶりに友だちにあった。金沢の美術館で内藤礼が個展をしていることを知る。弾丸旅行が決まる。

こうやって衝動で人生決めてきた。

7月13日（月）とっても晴れ

ねむい。こんなに眠たいのはいつぶりだろうか。始発の電車に乗る。高松-大阪間は高速バスで3時間。3000円で行ける。こんな近くにこんな大都会があったのか。

駅のアナウンスが大阪訛りでうける。通行人の声が大きくて耳に残る。おしゃべり声がたくさんある。それに比例してわたしは「袋いらないです」の声が出ない。

金沢に到着してから、ホテルでステイホームしていた。私の帰りたい場所がホームになるんよ。

9月24日（木）晴れ

久しぶりの丸一日休み。気づいたらバイトに12連勤で入っていた。9月の大半を酒をのむところで過ごす。今日くらいは、って美術館へ行く。

大人しく作品を見てる私をめちゃくちゃ見てくる監視スタッフ。そこではじめてマスクをしていないことに気づいた。「周りのお客様の目があるので…」とポケットティッシュ3枚もらう。これで口を押さえて作品鑑賞します。唾液も息も飛ばしません。

10月1日（月）晴れ

２１時集合って遅すぎて終電逃す気しかしない。

そんなに仲良くない人と酒飲みに行くんだけど、約束までの過程がスマートすぎて怖い。

怖いと嫌いと好きって根本的には同じ感情だと思う。怖いと嫌いは好きにもなりあるし、好きはいきなり狂気になるよね。好きも嫌いも紙一重なので、感情動かされた時点でとってもすごいこと。

待ち合わせの時間にすけべなことしか考えられない頭になったので一回死にたいし、股に穴が空いてなかった時ってどんな気持ちだったのだろう。でも穴があってもなくても同じなのかもしれない。表面がザラザラか、ふわふわなのかくらいの違いだと思う。こんな文章をダラダラ書いていないと、すけべなこと考えてしまうのでいっぱいかいてる。あと10ふんくらいで着くらしい。やめてくれ。ドタキャンして欲しい。

ワクワクとドキドキしている。もうこれは、はやく、かえりたい。もうすでに話すことなさすぎて、悲しい。私はただ、友だちになりたいだけなのに、寂しい。

なんてことを遊びに行く前は考えているけれど、毎回忘れてしまうくらい結局たのしい。